フィリピン留学は、その費用の安さばかりに注目が集まっていますが、ここ数年で爆発的に留学数が増加したのには、確かなカリキュラムと学習環境があったからなのです。

フィリピン留学はここ数年で急成長

ここ数年でフィリピン留学の市場は大きく成長したと言えます。以前の語学留学はアメリカをはじめ、イギリス、カナダなどの先進国への留学が主流でした。もちろん、現在でもこれらの先進国への留学も人気が高いのですが、費用対効果という側面から見るとフィリピン留学が個人的には最もお勧めです。

これは、私がこれまでに経験した2度の留学（オーストラリア・フィリピン）、大手留学斡旋会社での留学カウンセラーとしての勤務を基にたどり着いた結論です。近年はインドやフィジーなど、安い費用で高い教育を受けることができる国が増えていますが、現状ではフィリピンの市場には追いつくことは不可能だと考えています。それは、フィリピン英語の凄さに集約されています。

フィリピン英語の凄さ

フィリピン人は私たち日本人と同じく、英語を第二言語として使用しています。なので、フィリピン人はネイティブスピーカーではないのです。しかし、フィリピンでは小学校から英語での授業があり、街の映画館などは英語での上映となり、字幕はありません。日常的にも多く英語を使用しているので、私たちのように日本語のみの生活ではなく、英語環境に常に身を置いていると言えます。

また、フィリピンは世界で3番目に英語を多く話す人口が多い国であり、2012年に行われたGlobal English社(米国)の調査によると、フィリピン人のビジネス英語運用能力は世界一という評価を発表しました。これはビジネスの中心であるアメリカを抜いており、驚異の結果と言えるでしょう。
国を問わず、多くの会社がフィリピンにコールセンターや支部を設置するのには、人件費がかからないという事務的な問題解決だけではなく、そのビジネススキル能力の高さにも要因があったのです。

ちなみに当該調査では、日本は調査を行った78ヶ国中50位という結果になっています。この順位を高いと評価するか低いと評価するかは、個人の見識によるところが大きいと思いますが、フィリピンで英語を学ぶメリットは多いのは間違いないと言えるでしょう。

最短でTOEICスコアを上げるならフィリピン

これからの日本は、どの分野で生きていくにしても最低限の英語力は最低限必要な時代になってくることが予想されます。日本では現在、その基準をTOEICテストで測る場合が多く、「TOEICスコア至上主義」になりつつあります。

そしてTOEICスコアを向上させるためには、フィリピン留学が最善だと考えています。それは、TOEICは英語が第二言語の人の英語力を図るために作られたテストであり、英語ネイティブの方がTOEICテストを受けても満点を取ることができません。私たちが特別の学習をしない限り日本語の文法を詳しく知らないように、英語ネイティブの方も英語の文法を詳しく知らないのです。

私個人の意見としては、その事実を考えると、TOEICテストはネイティブの人に教えてもらうよりも、英語が第二言語でありながら苦労して語学力を習得した人に教えてもらった方が効率的だと考えています。

フィリピンでは、英語の先生は比較的給料が良く、人気の仕事の1つになっています。語学学校の先生になるためには高いTOEICテストスコアが要求される場合が多く、フィリピン人先生たちは常に自分たちの生活のためにTOEICスコアを向上させる努力をしています。

英語が第二言語だからこそ、常にブラッシュアップが必要となり、ブラッシュアップを重ねることにより、TOEICテスト対策の面ではネイティブの先生に勝るフィリピン人先生が増えているのです。

私はフィリピン語学学校で働いていた際に、TOEIC満点の先生や8ヶ国語話せる先生など、本当に能力が高い先生に多く会ってきました。これまでの私の経験によれば、フィリピン人先生の能力に心配は不要です。

まとめ

いくら「フィリピン英語がすごい」「フィリピン留学で英語力が伸びた」と言われても、体験しないことには信じられない部分があると思います。私自身も以前はそうでしたし、フィリピン留学はお勧めできないと考えている方もいらっしゃると思います。しかし、総合して私の意見としては、「英語を習得したい」と考えているなら仕事を辞めてでもフィリピンに留学する価値はあると考えています。