近年、注目を集めているフィリピン留学は、費用が安いのはもちろん、その授業数の多さも人気の要因だと思います。私は以前、留学カウンセラーとして勤務していたのですが、現在で最も費用対効果の高い留学先はフィリピンだと考えています。

留学費用を圧倒的に抑えることができる

フィリピン留学は、欧米圏の3分の1から5分の1程度の費用で学ぶことができる気軽さがあります。私がフィリピンに留学していた2011年は、1ヶ月の授業料や滞在費、全てを含み10万円以下の学校も多く存在していました。現在では、フィリピン留学の基盤が作られ、学校のサポートや先生の能力など全体的なクオリティーが上がった影響もあり、費用面は多少高騰したと認識していますが、それでもまだまだ十分に費用面の恩恵を受けることができます。

授業数は驚異の1日8?12時間

フィリピン留学は費用の安さだけではなく、授業数の多さも魅力の1つです。欧米圏の語学学校では、フィリピンの半分ほどの授業数なのですが、授業料はフィリピンの数倍かかります。なので、授業1コマの単価で考えると、欧米圏の授業料の8分の1から10分の1ほどになるとも考えられるのです。また、短期間に多くの授業を詰めることが可能なので、大学生の方なら春夏休み、社会人の方ならゴールデンウィークなど、期間が限られている場合でも効率的に英語力を向上させることができる点もフィリピン留学の大きなメリットです。

無料授業を開講している学校が多い

留学は、周りの方の理解や仕事の調整、目標設定など様々な要因をクリアしなくてはなりません。貴重な時間とお金を使い、留学をするのだからできるだけ多くのことを吸収したいと考えるのは当然だと思います。欧米圏では無料の授業を開講している語学学校は少なく、ほとんどの学校が金曜日のレクリエーションくらいです。このレクリエーションは、生徒や先生みんなでお酒を飲んだり、スポーツをしたりと「遊び」の要素が多いので、英語力を向上させるというよりも親睦を深めるという意味合いが強いです。

一方、フィリピンでは多くの学校が正規の授業が始まる前後に無料授業を開講していることが多くあります。通常1日約10時間の授業があるので、当然、朝の無料授業は早朝になり、夜の無料授業は夜遅くになります。なので、この無料授業を受講すると、1日中勉強となり体力面での負担は大きくなります。

しかし、無料授業にはメリットがあるのも事実で、無料でレッスン数を増やすことができるだけでなく、基本的にはレベルに関係なく自由参加になるので、自分とは異なるレベルの生徒と一緒に授業を受けることになります。人と対比するのは良くない部分もあるかもしれませんが、自分の学習状況や苦手面を把握するという点では、とても重要なことだと考えています。
また、多くの方と交流することができるので、それぞれの学習方法や勉強のストレス解消法などを共有することができ、英語学習のモチベーション維持に大変役立つと考えています。もし、通われる学校に無料開講授業がある場合は参加して損はないと思います。

まとめ

現在のフィリピン留学では、私たちは物価の恩恵を受けていると言えます。しかし、フィリピンはこれから人口が増える数少ない国であり、若者比率が非常に高い活気のある国です。インフラ環境や教育水準が高くなってきている昨今、急激に成長している国の1つなのです。すぐに物価が上昇することは考えづらいですが、物価の恩恵を十分に受けることができる「今」に留学しておいても良いのかもしれません。